ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

 

感想

予告の段階で映像の美しさに息を呑んだ方も多いと思いますが、素晴しい画面作りになっています。

タイトルからもあるように、虎と少年が漂流ということでサバイバル映画なのかなと想像していましたが、正直な所どうやって生きのびるかという点よりも、虎との漂流期間にどんなことが起こったのかということがずっと描かれていました。

動物園の引越し途中で少年の乗った船が沈没するところから虎との漂流が始まりますが、

その出来事の一つ一つが迫力があり、また、とにかく映像が美しいです。

2013年の映画ですが、今見てもその美しさと迫力にこれは映画館で見たいなと思わせる映画だと思います。

海と虎と少年しか居ない状態で2時間どうやって持つのかなと思っていたのですが、序盤の動物達が流されるシーンや、中盤に出てくる島など、見所が各所に散っていて飽きさせません。

漂流、虎、少年のキーワードから勝手に連想していた少年のアクション映画ではなく、これは映像美が追求された芸術作品なんだなと切り替えさせられます。

良い意味でこんなことが実際にあるだろうか?というような様々な事柄とも相対していくのですが、進むほどに宗教性が感じられる展開になっていて映像美も比例してより美しくなっていったように思います。

そして終盤、すべての話をひっくり返すような主人公の発言があるため、ということは?ともう一度最初から見てみようという気持ちにさせられます。

初回見たときのと、2回目では同じ演出の映画がまったく違う意味を持って見る事ができる2度美味しい映画でした。感想