サウルの息子

 

感想

舞台はホロコースト。

ガス室の維持管理をさせられているユダヤ人の男が主人公。

ガス室の後始末をさせられてる時に死に切れなかった男の子を見て、映画が動き始めてどうなるかって話。

 

カメラはほとんど手持ちでサウルの背後を追うように感じでくっついて歩きます。

バードマンみたいな長回し。

BGMもほとんどなく逆に周りの話し声とか悲鳴とか銃撃の音がサラウンドで聞こえてきて面白かったです。

 

ホロコーストのものすごく緊張感のある雰囲気がピリピリと伝わってきて画面から目が外せられない。

そんななかでサウルはコソコソといろんなことをします。

話はサウルの主観で進み、ホロコーストの知識があまりない私にはよく分からないところがまあまあありました。

それでも話は御構い無しに進んで行きます。

ミニシアター系の演出だと思いました。

 

自分はホロコーストの映画は全く見たことがないのでガス室のなかから聞こえてくる悲鳴とか扉を叩く音とかものすごく新鮮でした。(シンドラーのリストは未見)

ああいう状況のなかでもドイツ人は淡々と人を殺していったのだなと実感しました。

 

人の悲しみや苦痛に対するイマジネーションの欠如が一番恐ろしいのだと実感しました。

話は少し逸れるけどシリア難民受け入れの際海岸に打ち上げられた子供の写真がとても影響力があり、それによりドイツなど各国が難民受け入れしたとのことだけど、ホロコーストに対するドイツの深い反省がこのような行動を駆り立てているのだろうなと強く感じました。

繰り返しになるけど人類の一番の敵は想像力の欠如だと思います。感想