我は神なり

 

感想

日本ではあまり馴染みがない韓国産のバイオレンスアニメ映画。

『アウトレイジ』だったか、「全員悪人」というキャッチコピーの映画があったけれど、この映画もまさにそれ。

クズVSクズのクズ合戦。どっちも悪いやつなので観客は誰も応援できない(笑)

終盤さらにもう一人クズが増えてクズの三つ巴状態。

 

一応客観的に見れば村人から大金を巻き上げている詐欺師ギョンソクが一番の悪人なわけだけれど、彼らと戦う唯一の人物=主人公であるところのミンチョルがどこまでも粗暴で救いようのないクズ親父と来てる。

村人たちは彼を悪魔に憑りつかれていると噂するが、娘の髪を掴んで引きずり回し殴るミンチョルの姿はほんとに悪魔のようで、誰も擁護しようがない(苦笑)

 

ソン牧師は、一応善人ではあるが、あまりにも優柔不断で世間知らずの甘ちゃん。

父親から虐待されていた女子高生を庇いきれずに自殺させてしまった過去があり、それを弱みとしてギョンソクに握られています。

だがしかし例えば『尼僧ヨアンナ』の神父スーリンがそうであったようにピュアで信仰心の篤い人間ほど実はある一線を越えると何をしでかすかわからない怖さがある。終盤のこの牧師の変貌ぶりはいっそう痛快!

 

ある意味「最強のクズ」であったがゆえに最終的には「勝者」となったミンチョルでしたが、その後の彼の余生はあまりにも皮肉です。

韓国アニメは初めてみたけれど、リアルな絵柄で内容的にも実写でもいけそうな社会派、なかなか面白かったです。感想