雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

 

感想

よくもこんなわけのわからない男の心理状態の話をちゃんとおもしろい映画にできたもんだ、と関心。

これ、表現がいろいろと抽象的なタイプの映画なんだけど…割と発してるメッセージは『ファイトクラブ』と近いんじゃないか、と思ったり。ラストはビルの爆破だし(笑)。

要するに、どんなにお前が金持ちで成功していても、殴り合って痛みを感じないと生きてることにはならねーっていう例のやつ(笑)。

ここでいう殴り合いは、原題にもなっている「解体」作業ってことなんだけど。

 

主人公は金融関係で働くわかりやすいヤッピーみたいな人だし、彼は家の中でやたらと「スイッチ」を押す描写が多い。

スマホだったり、レンジだったり、文明の利器はスイッチさえ押せばONとOFFが起動して凄いことが簡単に出来てしまう世の中で、彼はそれこそスイッチを押すようにスマホの画面でお金を動かして仕事をしていて、生きる実感はそれこそ湧かなくなってしまった(妻への恋愛感情もおそらくそこで分からなくなってしまったのでしょう)。

 

そこで「解体」ってのは、一旦物をバラバラにして、今まではブラックボックス化していた内部での構造を学び、「仕組み」を理解するってことだから。

しかも壊す作業というのは見た目ちょっと暴力的な感じがするし、肉体を使って汗水垂らして、なるほど生きた実感するかもな〜っていう。

とりあえずすべて壊してみよう。という。

 

ルックとしてはかなりポップでヒューマンのような映画に見えるけど、意外と根底で流れているのはロック的な反抗心。

音楽もロックばかりだしね。感想