おおかみこどもの雨と雪

 

感想

細田守監督の作品のファンになったのは、サマーウォーズを見てからだから、そんなに熱心で古株のファンではないのかもしれません。

でも、サマーウォーズのあの、おばあちゃんが亡くなってしまったときの絵柄が、ひどく印象的で引き込まれてしまったんです。

長い屏風の一枚絵を眺めているかのような映像で、長い縁側や和室をカメラが真横にすーっと動いて映像を移していくような魅せ方。

そこからストーリーだけでなく、映像美としても観客の心を掴む細田守監督の作品が大好きになりました。

だから、おおかみおとこの雨と雪の試写会の応募を見かけた時は、一目散に募集に応募しました。

 

親子の愛、そして自然豊かな山の風景をどのように描き出すのかとても関心があったんです。

わたし自身幼い子どもがいるから、余計に実際母親として子育てをしている身では、どのように親子愛がテーマのうちの一つとして入っている映画を見ることができるのか楽しみでした。

実際映画館で大きなスクリーンと迫力のある音声で映画を見た結果、涙なしに見ることはできませんでした。

実際子育てをしているから、こんな綺麗事の母親、いいとこばかり切り取ってある育児なんて、と思うような気もしていたのですが、実際見終えてからはそのように斜に構えていた自分を恥ずかしく感じるほどでした。

母親としての強さ、子どもたちをなんとしてでも育て上げようとする深い覚悟と、大きな優しさで溢れている映画でした。

特に良かったのが、母親である花が一切うちにこもって悩む描写がないところです。

実際自分のカラに閉じこもって悩んでいる時間などないからだと思いますが、それでも、花の強さと優しさにはとてもなく深い愛以外が感じられず、最後にまだまだ子どもの雨と別れる描写、「しっかり生きて」という花がいう場面では同じく子どもをもつ身として本当に胸にくるものがありました。

子どもたちがもっと大きくなった時に、今度は一緒に見たい映画です。感想